企業のSNS担当やマーケティング担当の方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれない『UGC』。知っているようで知らない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回はこれからのSNSマーケティングに必要となるUGCについて取り上げます。
これからのSNSマーケティングに必要となる『UGC』
『UGC』とは、User Generated Contents(ユーザー生成コンテンツ)の略称です。テレビCMやWEB広告、企業のSNSアカウントで発信された情報などの企業が作成した広告やコンテンツではなく、ユーザーがSNSに投稿する商品のレビュー、コメントなどのコンテンツのことを指します。これらUGCは、ユーザーから生まれるコンテンツのため、企業が発信する情報より信頼性があり、また、そのような企業発信のコンテンツよりも見る人に受け入れられやすいという特徴があります。
UGCが重要になってきた背景は、Instagramやtwitterを始めとしたSNSによって、ユーザーが情報発信する機会が増えたことが大きく関係しています。
これまで広告といえば、WEB広告が主流でした。企業が注力してきたSEO対策は、検索エンジンのアルゴリズムが変わることによって検索順位に影響が出たり、リスティング広告は入札競争によりCPAが高騰し、資金力のある大手の戦場となりました。
「クレンジング」や「美容液」などのビックキーワードは、中小企業では買えないような単価になっています。また、検索のあり方に変化が起きてることも重要なポイントです。
最近ではGoogleやYahoo!で検索する前に、InstagramやTwitterで情報を検索したり口コミを確認することが主流になっています。限られた露出枠を巡る競争、検索手法の広がりによりマーケティングは複雑化する中で、SNS上の口コミである『UGC』による情報接点は、「信頼性」的にも、「広告費用」的にも企業のマーケティングの有効的な手法となりつつあります。
ユーザーが重視している「クチコミ」
商品を購入する際、私たちは価格や機能、安全性など、既に購入した商品の感想など、色々な視点から調べます。口コミ検索といえば、@コスメや食べログなどのレビューサイト、Amazonや楽天のレビューなどのクチコミなどを思い浮かべますが、最近ではSNSでクチコミを検索し、商品を比較したり購入の参考にするユーザーが増えています。口コミサイトなどのWEB上の情報も比較検討するためにはもちろん重要となります。しかしマーケティング視点から見ると、SNSによるクチコミは拡散力もありそのコンテンツをきっかけに潜在顧客にアプローチできるため、今後大いに活用したいコンテンツとなってきます。
UGCが出やすい商材、出にくい商材
UGCが生まれやすいものは、人に推奨しやすい「食品」「化粧品」「ファッション」「音楽」「映画」「書籍」などの自己表現として投稿されやすい商品などが挙げられます。特に、写真映えするような、服のコーディネートやコスメの感想、料理写真などはInstagramとの相性が良いです。
一方で、UGCが出にくいのは「会話に出る理由がない」「会話に出る機会が極端に少ない」ものです。低関与商材の中でも、情緒的価値が薄い、例えば、ゴミ袋、乾電池のような、日常で当たり前になり過ぎていて会話に出にくい商材です。その他に、カツラなどコンプレックス商材も挙げられます。人に直接伝えるには憚られる商材はSNSでも話題になりにくい傾向にあります。この場合はUGCによるアテンション獲得は難しいため、ECサイトなどでのレビューとしてUGCを活用する方法をとると良いでしょう。
UGCを集める方法
自社の商品やサービス名をSNSで検索するとUGC数が確認できます。もっと劇的にUGCを伸ばしたい場合は、指定したハッシュタグをつけて投稿してもらうようなキャンペーンを行うこともアイディアの1つです。以下にUGCを集めるための施策の例を挙げます。
ハッシュタグ投稿キャンペーン
指定のハッシュタグで商品写真を投稿することで応募ができるプレゼントキャンペーンです。これによりそのハッシュタグを育てることができます。さらに、キャンペーンで集めた投稿を自社アカウントや公式ホームページなどに掲載することで、キャンペーン告知にも繋がり更なるUGCを集める手段にもなります。(※2次利用する場合は規約に明記するなど投稿者の合意が必要です。)
ユーザーが楽しめるUGCキャンペーン(ハッシュタグ投稿キャンペーン)とは
ただ闇雲にキャンペーンを行うだけでは、思ったようにユーザーに参加してもらえず、失敗する可能性も大きいです。多くの人に参加してもらうには、ユーザーがマネしたくなるようなオリジナルハッシュタグの開発や、投稿する写真の見本を用意できるかどうかも重要です。
ハッシュタグを作るときのポイントは、親しみやすさとマネしやすさ、そして、ユーザーから共感が得られるようなビジュアルです。いわゆるコマーシャルのようなガチガチに作り込んだ投稿は好まれません。ユーザーの生活の延長で楽しめるような、ビジュアルとハッシュタグを考案し、楽しく参加してもらえるように工夫しましょう。
アンバサダーを募集
個人として企業のサービスや商品の情報を発信するアンバサダー。アンバサダーに応募するユーザーは、既にその企業のサービスや商品のファンである場合が多いため、アンバサダーを活用することでよりクオリティの高いUGCを集めることができます。アンバサダー募集だけに限りませんが、ユーザーの投稿を自社アカウントで紹介することはロイヤリティを高め、UGCが生まれやすい環境を生み出す効果もあります。
アカウントのプロフィールやキャプション内、公式サイトでUGC募集を呼びかけ
アカウントのプロフィールやキャプション内、ストーリーズ、公式サイトなどで、UGCを募集していることを紹介しましょう。劇的増加とはいきませんが、今日にでもできる施策の1つです。
まとめ
これまで検索といえば検索エンジンを使ったWEB検索が主流でしたが、今ではSNSが決め手でものを買う時代になっています。その上でもSNS上の口コミであるUGCはマーケティングでも大事な要素となっていきます。SNSマーケティング担当者には自社サービスのUGCを増やす施策が求められています。

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