さまざまな形式で展開されるコンテンツマーケティングですが、ここ数年は動画を使った手法が注目を集めています。そこで今回は、コンテンツマーケティングで動画を活用する重要性、活用方法、ポイントについて紹介します。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、ユーザーが興味を持っている情報を提供し、そのユーザーを見込み客としてニーズを育て、購買意欲を促しながら「ファン」として定着させることを目的としたマーケティング手法です。ポイントは、「価値あるコンテンツを作る」こと、「顧客を育てる」こと、そして「ファン化する」の3つです。
コンテンツマーケティングでの動画の必要性
近年、コンテンツマーケティングで動画の活用が注目されていますが、その背景としては、スマートフォン利用者の増大、YouTubeなど動画サービスの拡大、視聴ユーザーがテレビからネットに変化していることなどが考えられます。また、YouTubeだけでなく、InstagramやTikTokなど動画コンテンツを拡散しやすいSNSの普及も進んでいることも大きな要因です。動画の需要は今後も増加していくと考えられ、動画マーケティングは更に影響力を増していくでしょう。
急成長する動画広告市場
オンラインビデオ総研とサイバーエージェントの実施した調査*によると、2019年の動画広告市場の規模は前年対比141%の成長を誇り、2,592億円に達しています。さらに、2020年には3,289億円、2023年には5,000億円を超える見込みとなっています。通信技術の進化やデジタルデバイスの普及によって、動画広告の市場は年々拡大しています。

そして、さらなる発展要因として「5G」の導入が注目されています。「5G」は、現在普及している4Gに比べて通信速度が20倍になり、データ遅延は10分の1、同時に接続できる端末数は10倍になります。通信環境のさらなる進化により、動画広告市場はより一層の発展を続けていくことでしょう。
*参考;サイバーエージェント、2019年国内動画広告の市場調査を実施
動画コンテンツをビジネスで活用することのメリット
伝えられる情報量が多い
動画はテキストや画像といったコンテンツに比べて圧倒的な情報量を持っています。一説によると、1分間の動画コンテンツは180万言語分、Webサイト3,600ページ分もの情報量があると言われています。3,600ページものWebサイトを閲覧するとなると、どうしても飽きたり、疲れたりしてしまいますが、1分間の動画コンテンツなら飽きなく疲れずに視聴できるため、ユーザーにとっても親しみやすいコンテンツであるといえます。
現代人のライフスタイルにマッチしている
動画コンテンツの視聴は、生活者全体の7割以上が利用していると言われており、若者だけでなく中高年層でも動画コンテンツを視聴する人が増えています。動画コンテンツは電車移動など隙間時間にも気軽に視聴できることから、多忙な現代人のライフスタイルにもマッチしています。
SEO効果が高く検索エンジンからの評価が上がる
動画コンテンツが価値を持つようになるにつれて、SEOが動画を掲載しているコンテンツを高く評価するケースが多くなっています。実際にGoogleではそのことを公表しており、良質な動画コンテンツを掲載しているコンテンツほど、SEO評価が高くなり上位検索される可能性が上がります。
動画コンテンツマーケティングの活用事例
動画コンテンツマーケティングはどのように活用されているのでしょうか。活用事例を紹介します。
商品紹介
商品の特徴や特性を動画で伝え、使い方やデモなども合わせて紹介できるのが、商品紹介動画です。ユーザーによる商品の認知を目的として活用されます。操作説明などのチュートリアル動画として用いられ、操作や機能を分かりやすく伝えられるため、商品の購入を前向きに検討してもらうことができます。
How to動画
How to 動画は、顧客満足度を向上させる目的として活用されます。動画を使うことで、商品やサービスの使い方や上手に使うコツの紹介、文字で伝えられない手順や過程なども詳細まで伝達できます。メイクや料理、WEBサービスなどと相性が良いです。
導入事例紹介
導入紹介動画は、購買率の向上を目的として活用されます。商品やサービスを利用している人の様子やインタビューなどを動画として伝えることで、商品やサービスの購入を検討しているユーザーの参考材料となるでしょう。
動画コンテンツを拡散させるためにはSNSの活用が効果的
せっかくいいコンテンツを作っても、それを見てもらわないと意味はありません。動画をより広く拡散するための手段として、SNSを活用する方法を紹介します。
インフルエンサーの活用
YouTubeをはじめ、動画系のSNSで活躍するインフルエンサーを活用することで、より早く効果的に動画マーケティングを行うことができます。インフルエンサーの中には、「コスメ」や「家電」など特定のカテゴリー特化して動画投稿をしている人も多く、そのフォロワーや閲覧者も同じ関心を持っている可能性が非常に高いです。また、基本的にはインフルエンサーに動画を作ってもらうことになるので、動画制作の手間も省けます。商品やサービスのターゲットにあわせたインフルエンサーを起用することで一気に情報の拡散が見込めるでしょう。
SNS広告
SNSには色々な種類がありますが、YouTube以外にもFacebook、Instagram、Twitter、TikTokなどのメジャーなSNSは動画広告の出稿が可能です。SNS広告は、ターゲティングが詳細にできるため、見て欲しいユーザーに向けて配信することが可能です。また、Twitterなどは広告をシェアすることもでき、更なる拡散も期待できます。Instagramではストーリーズ上に動画広告を流すこともできるため、商品と相性のよいSNSと動画コンテンツをよく考えて広告を出稿するようにしましょう。
動画コンテンツマーケティングを行うポイント
ターゲットと目的を明確化する
動画コンテンツを制作する前に、ターゲットと目的を明確にすることが大切です。ターゲットは、年齢、性別、興味関心、職業、居住地域など、詳細であるほど良いです。併せて、動画を使う目的も明確にします。例えば、ファンを獲得したいのか、商品を売りたいのか、ブランディングがしたいのか、などが挙げられます。これらをクリアにしてチーム全体で共有し認識を合わせておくことで、より訴求力のある動画の制作が可能になります。
視聴時間を伸ばす工夫をする
動画は最初の数秒が勝負ですので、導入に少しでも目に留まる工夫を盛り込むことができれば視聴時間を伸ばすことができます。また、拡散される動画は最後まで視聴される、という傾向があります。商品のお役立ち動画や、感動するストーリー動画、第三者による商品レビュー動画などジャンルはさまざまですが、その中でもシェアされやすい傾向にあるのがユーモアとインパクトのある動画です。もちろん上記で明確にした目的に合わせて制作する必要がありますので、ユーザーの共感を得ていることが一番の軸になります。
長期的な運用を前提に計画する
コンテンツマーケティングは認知から購買までの戦略を考える必要があります。認知してもらったものがどのような導線を通って購買されるのか、シナリオを設計することはとても重要です。行動様式中のどのユーザーに、どの頻度で動画を見せるのか考えた上で運用するようにしましょう。
まとめ
動画によるコンテンツマーケティングは、ここ数年で大きく成長しています。デバイスや通信回線の進化により、この流れは今後も加速するでしょう。ほとんどのコンテンツが動画に移り変わろうとしている現在において、カギとなるのは早めの参入です。競合他社に先を越されてしまったということのないよう、一刻も早く動画コンテンツマーケティングを始めていきましょう。

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