
そんな中、人気ブロガーをライターとして起用するウェブメディアが登場し、新たな活動の場として“ライター”を選択するブロガーが増えています。
とはいえ、「うちの媒体で執筆しませんか?」と声がかかるブロガーはほんの一握り。そこで今回は、美容ブロガーから美容ライターへと転身する方法を紹介します。
美容ブロガーと美容ライターの違い
まず知っておいてほしいのは、ブロガーとライターは“書く”という共通点がある以外は全くの別物であるということ。
ブログは主に自身の日記や体験記などを紹介する場であり、そこに執筆ルールは存在しません。文中にハートを入れるのも、文字数も基本的には本人の自由。“自分主体”で情報発信ができるのが、ブロガーとして活動する最大の魅力ではないでしょうか。
対してライターは、“発注元の目的を達成させるための文章を書く”ことが重要となってきます。記事を作成する目的は商品を売ることであったり、SNSで拡散させるためだったり、検索流入数を増やすためだったりと様々。
ターゲットを惹きつける情報を書かなくてはならないため、自分の好きな情報だけを発信することはできず、指定された文字数を守り、媒体に合わせた表記を行う必要があるのです。
自由な情報発信はできないものの、“美容のプロ”として大手メディアで執筆したり、化粧品メーカーさんの広告制作を任される喜びは大きいもの。
また、雑誌やウェブ、テレビなどメディアで取り上げられるチャンスがあるのも美容ライターの魅力と言えるでしょう。
美容ライターになるには?
それでは、美容ブロガーから美容ライターに転身するためには何から始めればいいのでしょうか。名刺を作り、「美容ライター」と名乗った瞬間から美容ライターにはなれますが、仕事の依頼が来ないことには何もはじまりません。
外部ライターを募集している媒体に応募する方法もありますが、執筆に関するルールや薬事法の知識がないまま「美容が好きだから」「知識があるから」と安易な気持ちで応募すると、サンプル原稿の段階で弾かれてしまったり、なんとか審査に通り記事を納品できたとしても翌月からは発注が来ないなんてことも……。それはライターとして活動する貴重なチャンスを潰してしまう事にも繋がります。
もし時間が許すならば、編集プロダクションや広告制作会社へ入社し「執筆」や「制作」、そして「薬事法」に関する基本スキルを身に着けるのが良いでしょう。そこで得た経験や人脈、知識は美容ライターとして独立した後も活かすことができます。