化粧品・食品の海外進出支援サービスのひとつとして視野に入れている、ドバイ。ビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、常に高い評価を得ています。ドバイは、アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつ。また、ドバイ首長国の首都としてアラビア半島のペルシア湾の沿岸に位置するUAE第2の中心都市で人口は約244万人、UAE全体の人口は1,000万人。エミレーツ空港の直行便で11時間で着く位置です。10年前に訪れた際に比べ、建物も急増。低迷期を経ながらも発展を続けている。
人口約240万人、税金はかからない?
世界一の高層タワーに巨大モール、人口島。ドバイと言えば、とにかく煌びやかでお金持ちというイメージを持つ方が少なくないでしょう。しかし、ドバイの人口は約240万人。UAE全域でも約1,000万人と決して多くありません。そのため、ドバイだけでモノを流通させるのではなく、ドバイをハブとして各国へ展開していくという考え方がスタンダードなのです。
また、ドバイ在来のアラブ人国民は2割ほどで、8割は外国人。そのため、公用語のアラビア語以上に英語が使用されていることもあり、海外進出しやすいエリアとして認知されています。また、フリーゾーン(経済特区)という決められたエリアであれば、無税で会社設立が可能という点も魅力です。2020年に開催される、ドバイ万博博覧会の開催地となるエリア「ドバイ・サウス」では、新空港やホテルなど様々な設備が整いつつあります。そんなドバイ・サウス内に位置する「ジャパン・トレード・センター」(JTC)を見学しました。JTCでは、中小企業が世界の市場に進出する“足がかり”として、2,000社を超える企業の商品を展示。月に一度バイヤーを招いた商談会などを実施し、ドバイをハブとした中東やロシアへの展開を視野に入れたサポートを行っているそうです。
5月のビューティーワールド出展へ
2016年5月13日~16日にドバイで開催される美容展示会「Beauty World Middle East 2016」を見学するツアー参加企業様を受付しています。百聞は一見に如かず。目で見て、肌で体験した上で、ドバイへの進出を検討されてみませんか?「Beauty World Middle East 2016」は中東で開催される最大規模の美容系展示会です。世界52カ国から世界市場に向けた商品が集結し、UAEの王族を始め、世界中のバイヤー集う世界的なイベントです。
日本でも毎年開催されている「Beauty World」。2016年5月15日から17日の3日間、ドバイ・インターナショナル・コンベンション・アンド・エキシビジョンセンターで開催されます。1996年からスタートし、今年で21年目になるこちらの展示会は、世界中から多くのバイヤーが集まるだけでなく、UAEの王族の方たちも訪れるのだそう。ドバイは欧州とアジアの中間に位置する地理的な優位性を活用し、陸・海のインフラ整備を進め、外国資本をフリーゾーンに積極的に誘致することにより、一大物流拠点を築くことに成功しました。そんな経済成長を遂げているドバイで開催されている美容系見本市はどのようなものなのでしょうか。今回は世界最大級の見本市についてご紹介します。
世界最大展示会トップ5の一つ
https://www.youtube.com/watch?v=MXqGeoQRXNw
「Beauty World Middle East 2015」には、美容、ヘア・ネイル、フレグランス、スパ、そして健康関連商品など、全1,441社・60ヵ国が出展しました。2010年から比べると、出展数も709社からおおよそ倍になり、増加の一途をたどっています。敷地面積は592,127平方メートル(東京ドームは46,755平方メートル)、10個の展示ホールがあります。その中でも化粧品関連商品のはダントツで、582社が出展。全体の37%が美容関連商品、次いでフレグランスが30%、そしてヘアケア商品が23%という内訳でした。 来場者数も16,124人から29,670人に増え、119ヵ国から世界のバイヤーが集まっています。バイヤーたちの主な目的は新しいビジネスを見つけること。買い付けの決定権を持ったバイヤーが多く来場しているので、商談が迅速に進むようです。そして来場者の半数を占める52%がUAEの現地バイヤーなので、ドバイに進出を考えている企業にとっては取引を始める良い機会になるのではないでしょうか。しかしながら、2015年の日本企業の出展はわずか6社、2016年は7社になります。他のアジアの国に比べて出展数が極めて少ないのが現状です。来場したバイヤーによると、「日本は質の良い商品を扱っている企業が多いのに、出展数が少ないのが不思議」とのこと。また、日本の商品についても中東の人々は好意的だそうで、日本製の商品は質が高いという認識はUAEの多くの人が持っているようです。
<出展費用>
1面開放USD3,915(約469,800円)
<主催>
Messe Frankfurt Middle East GmbH
<2016年出企業7社>
・ドクターリセラ株式会社
・株式会社箔一
・株式会社ヒューマンリソールコミュニケーションズ
・株式会社リベルタ
・株式会社ネイチャーラボ
・三省製薬株式会社
・Xenergy LLC
実は美意識が高い!UAEの女性たち
イスラム教であるUAEの女性たちは体や顔を覆う衣装を身にまとっていますが、美意識はかなり高く、10人に1人が年間60,00ディルハム(日本円で約180万円)を化粧品や美容に消費すると言われています。日本では薄いナチュラルメイクが主流ですが、アラブ諸国ではエキゾチックでゴージャスなメイクが一般的です。UAEはサウジアラビアに次ぐ美容市場を有しています。休みの時などの時間があるときはショッピングに出かけ、モールで大量に消費する女性が多いのだとか。UAEでは気候の変化が激しいため、スキンケア製品にもお金をかける女性も多く、これからも需要が高まることが予想されています。
ドバイ国民を襲う、深刻な肥満問題
近年、ドバイ社会では肥満が深刻な問題となっています。原因は欧米の食文化が広がったことによる、高カロリーな食事の普及でした。2013年にはダイエットに成功した人には1キロ減量あたり1グラムの純金を与えるというキャンペーンをしたほど。その当時のドバイは、脂肪率の約30%が糖尿病だったのです。日本では信じがたいことですが、それほど肥満が深刻だったということです。夏には気温が50度近くになる日も多く、外に出て運動をする機会がほとんどなくなります。その上、体をほとんど覆って体の線をカバーする民族衣装のおかげでダイエットを気にしない人が多いようです。そんな肥満問題を抱えているドバイだからこそ、日本の健康食品関連ビジネスに可能性があると考えられます。
世界貿易のハブにもなっているドバイは、中東ビジネスの玄関口であるだけでなく、ビジネスの拠点にも適している場所です。外資100%の会社設立が可能な「フリーゾーン」には、約7,100社の国内外企業が進出しています。ドバイは移住者が80%を占めているため、公用語には英語を使用しているので、ビジネスもしやすい環境だと言えるでしょう。また、2020年には万博も開催されるので、更なる経済の向上も予測されています。
世界最大規模で、世界中のバイヤーが集まり、これからの発展が期待できるドバイで、商品を一度「Beauty World Middle East」に出展されてみてはいかがでしょうか。まだまだ日本企業の出展は少ないうえ、日本の商品に興味のあるUAEのバイヤーも多いということで、目に留まりやすく、販路開拓のチャンスとなるかもしれません。
*展示会に興味のある企業様に対しツアーを行っています。また、ツアーだけでなく、現地の展開している企業と協業してドバイ進出の支援も行っています。聞く・読む情報よりも、実際に見て体験することが一番。是非、ご相談ください。
Beauty World Middle East 2016年5月15日‐17日
http://www.beautyworldme.com/
お問い合わせメール:info@cross-b.jp
お問い合わせ電話番号:03-6812-9154
サービスURL:https://cross-b.jp/retail/